R/C用ニッケル水素バッテリーの使用レポート


最近、ラジコン用のニッケル水素(Ni-MH)バッテリーが販売されています。パナソニック製Ni-MHバッテリー(SUPER ZAPPED)を使ってみましたので、従来から使用していたSANYO製Ni-Cdバッテリー(京商製RC-2000)と比べて見ます。
結論から先に言って、Ni-MHバッテリーは従来のNi-Cdバッテリーに劣らずとも優れているといえるでしょう。巷の噂では「Ni-MHバッテリーはパワーが出ない!」とか言われていますが、私が使用してみた感じでは、決してそのようなことは有りません。
テストは京商製電動ダクテッドファンF-16で行いました。静止状態フルパワー時で30Aほど流れます。

ニッカドバッテリー京商製RC-2000(写真上)と
ニッケル水素バッテリーSUPER ZAPPED(写真下)


●ベンチテストとして、フルパワーでバッテリー電圧を測定してみました。
バッテリー 重量 充電直後
無負荷
充電直後
全負荷
30秒後
全負荷
1分後
全負荷
2分後
全負荷
Ni-Cd 8.4V2Ah
RC-2000
422g 9.6V 7.6V 7.4V 7.3V 7.0V
Ni-MH 8.4V3Ah
SUPER ZAPPED
432g 9.7V 7.7V 7.45V 7.35V 7.2V

●実際に飛行させてみました。
バッテリー 重量 飛行可能な時間
(注1)
感想
Ni-Cd
8.4V2Ah
RC-2000
422g 4分20秒 発進直後若干のパワー低下が感じられ、途中は一定しており、終り近くで急激にパワーが低下する。
Ni-MH
8.4V3Ah
SUPER ZAPPED

432g 6分30秒 時間の経過につれ少しずつだがパワーが低下していく。終りはNi-Cdよりねばりがある。
(注1)連続フルパワーで飛行させてパワーの低下が顕著にみられ、かつオートカットオフしない時間

●ニッケル水素(Ni-MH)バッテリーの充電
ニッカドバッテリーのようにデルターピークが顕著に現れないので、不適合な充電器があると思います。 シュルツ製isl6-430dではうまく充電できました。 ニッケル水素バッテリーよりセルのバランスが良いので1回ごとに放電させる必要はないでしょう。 ニッカドバッテリーのように完全放電させて保存するのではなく、ある程度充電された状態で保存しましょう。


(感想)今まで電動プレーンは飛行時間が短いと感じられていましたが、このニッケル水素(Ni-MH)バッテリーを使って6分を超えると「長く飛ばした」という実感があります。


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