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受信機のアンテナ

HITEC製受信機のアンテナを調べました。
外観から想像していたとおり、スリーブアンテナでした。

FUTABA製は、同軸ケーブルの先端を1/4λ外部導体を取り去っただけのものです。

◆ HITEC MINIMA6シリーズのアンテナ

コネクタが横に付いたMINIMA6Eとコネクタが上に付いたMINIMA6Tがあります。

hitec_minima6t.jpg


このような外観をしたアンテナが2本付いています。 同軸ケーブルの長さ(受信機からスリーブ手前まで)は125mmです。

hitec_minima6_ant_01.jpg


中心導体の長さは33mm、スリーブは1.3x1.5x24mmです。

hitec_minima6_ant_02.jpg


同軸ケーブルの外部導体とスリーブとが半田づけ(?)されています。 スリーブの材質はステンレス(?)、磁石に付きません。

hitec_minima6_ant_03.jpg


◆ HITEC OPTIMAシリーズのアンテナ

OPTIMA6 ・・・ 6ch。DATA端子無。SPC(※)有。テレメトリーは内部電圧のみ。
OPTIMA6LITE ・・・ OPTIMA6のケースを軽量化したもの。
OPTIMA7 ・・・ 7ch。DATA端子有。SPC有。フルテレメトリー。
OPTIMA9 ・・・ 9ch。DATA端子有。SPC有。フルテレメトリー。

hitec_optima6.jpg

※SPC電源システム
写真のショートプラグを抜き、ここに動力用バッテリー(4.8V~35.0V)を直接接続します。
受信機に内蔵されたDC-DCコンバータにより受信部専用の電源が供給されます。
サーボ電源と切り離されているため、BECの容量不足により起こる受信障害の心配はまったくありません。
テレメトリーにより、動力用バッテリー電圧の監視ができます。

私はHITECのSPC電源システムが気に入りました。 JRも、このようにすればよいのにと思います。


このような外観をしたアンテナが、OPTIMA6とOPTIMA7は1本、OPTIMA9は2本付いています。 同軸ケーブルの長さ(受信機からスリーブ手前まで)は160mmです。

hitec_optima_ant_01.jpg


中心導体の長さは30.5mm、スリーブは4x5x25mmです。

hitec_optima_ant_02.jpg


同軸ケーブルの外部導体とスリーブとは、かしめて止めているだけ(?)です。 スリーブの材質は真鍮中です。

hitec_optima_ant_03.jpg

MINIMA6シリーズと比べて、スリーブの径が大きいです。


◆ スリーブ・アンテナについて

同軸ケーブルの内部導体に 1/4 波長の導体を接続(ここでは内部導体を利用)し、外部導体は 1/4 波長の同筒形の管(スリーブ)を同軸ケーブルにかぶせ、管の上端を同軸ケーブルの外部導体に接続したアンテナです。

sleeve_ant_fig_01.png

利得、指向性などは、半波長(1/2λ)ダイポールアンテナとほぼ同じです。

入力インピーダンスが73[Ω 程度(スリーブの径により若干異なる)になり、スリーブが不平衡電流を阻止するので、同軸ケーブルと直接接続することができます。


◆ スリーブアンテナの指向性

アンテナは、単一指向性アンテナと無指向性アンテナ(オムニアンテナ)に大きく分けられます。

単一指向性アンテナは一方向の電波のみを強力に受信(送信)するタイプで、八木(・宇田)アンテナや、パラボラアンテナなどがあります。

無指向性アンテナは、360°全方向に均等な強さで受信(送信)するタイプで、垂直ダイポールアンテナやスリーブアンテナなどがあります。

垂直ダイポールアンテナやスリーブアンテナの指向特性図です。

dipole_ant_pattern.gif

アンテナを垂直に配置した場合、水平面では全方向に均等ですが、垂直面では8の字になります。

車やボートなど平面で移動するラジコンの場合は、1本のアンテナを垂直に設置するだけでOKです。

しかし、飛行機などでは、あらゆる方向に姿勢が変化しますので1本のアンテナではカバーできません。

水平・垂直偏波を考慮すると

tx-rx_ant_position.gif

となりますので、(理想的には)X軸に1本、Y軸に1本、Z軸に1本、計3本のアンテナを配置する必要があります。

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2012年08月14日 09:27に投稿されたエントリーのページです。

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